【資料②】新シニア像「サブカルおじさん」を切り口したビジネスヒント

資料

その1.「懐かしブランドの大人化・リバイバル商品」

幼少期から青年層に熱中したカルチャー原体験は、年齢を重ねても、その影響を受け続けます。「サブカルおじさん」世代は、TV、マンガ、歌謡曲、ゲーム、ガジェットなど様々なサブカルチャーに囲まれて育った初めての世代であり、「団塊世代」「焼け跡世代」に比べ、その傾向は明らかに強いことがわかりました。その点を活かし、「サブカルおじさん」が「懐かしく」感じたり、「当時欲しかったけど買えなかった」ものなどを、今のライフスタイルにあうようにチューニングする、リブランドすることで、新しいシニア市場を創出できると考えます。

その2.「シニア・コミュニケーションでのサブカルコンテンツ起用」

彼らは、物心ついた時からTVに囲まれて育ち、マンガやアニメなど多くのサブカルチャー・エンタテインメントに触れて育ってきた世代です。「団塊世代」「焼け跡世代」とは異なり、大人になった後もこうしたサブカルチャーに未だに触れ続けている人が多くいます。「仮面ライダー」、「ウルトラマン」、「宇宙戦艦ヤマト」、「機動戦士ガンダム」などのIPが40年以上も続いているのはその代表的な例でしょう。
シニア層向けの企業コミュニケーションの多くは、現状に即した同世代のモデルを起用し、画一的なものが多かったように思えます。「サブカル世代」が慣れ親しんだサブカル・エンタテインメント要素を活用したコミュニケーションを展開することで、今までになかった新しい顧客アプローチが可能になるでしょう。

その3.「シニアマーケットのサブカルコラボ」

企業コミュニケーションだけでなく、シニア向け商品やサービス分野での活用も考えられます。同世代が総じて購入する老眼鏡や杖など健康・福祉関係の消費財などは、機能性や価格での競争が主体となりがちで、デザイン性や「楽しさ」といった娯楽性は見過ごされがちでした。「サブカルおじさん」をはじめとする同世代の受容性が高いコンテンツとコラボするなどすれば、これまでとは違う商品・サービスの付加価値や話題性を創出することができるでしょう。

その4. 「ソロサブカル男性狙い」

「サブカルおじさん」世代は、独身者が多いのも特徴です。今までのシニア層とは異なり、余暇時間や可処分所得などに余裕が生まれる可能性が考えられます。「シニア=おじいちゃん・おばあちゃんの二人暮らし」「シニア=孫狙い消費」といった、これまでのようなシニアマーケティングとは異なった消費が生まれてくるでしょう。こうした“ソロサブカルおじさん”の消費ポイントは、やはり「趣味・娯楽」関係です。趣味・娯楽を深めるような商品・サービスの提供、共通の趣味・娯楽を持つ仲間が集うコミュニティサービスの提供など、今までなかった趣味・娯楽関連ビジネスを立ち上げることが可能になっていくでしょう。

タイトルとURLをコピーしました